医学部生のポリクリ(臨床実習)レポート 愛媛大学医学部附属病院

医学部では在学中に実際に病院の各診療科を回る臨床実習を行います。通称「ポリクリ」と呼ばれるこの実習は、どのようなことをするのでしょうか? 体験レポートを見てみましょう!

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愛媛大学 Y.Kさん

ポリクリ

2019年度の私のときは、5回生のゴールデンウィーク明けからポリクリ(Poliklinik)が始まりました。基本的には各診療科を2週または1週ごとにローテートし、3月半ばまでの約10カ月で大学病院の24の診療科をまわります(2020年度からは4回生の11月からポリクリ開始になりました)。

ポリクリは5~6人1班で、CBT(※)の結果を元に各班の学力平均が同じくらいになるように組まれています。

「CBT」についてはこちらをご覧ください。

クリクラ

ポリクリが終わった5回生の3月中旬からはクリクラ(clinical clerkship)が始まります。6回生の9月末までの約5カ月あるこの期間は、ポリクリとは異なり、自分の希望する科で実習を行うことができます。

例年はこの期間のうち4週間は愛媛県立中央病院と松山赤十字病院での実習が指定されています。最後の4週は県内の連携病院での実習も可能で、希望を出して抽選に通れば行くことができます。

また、5~6月には2週間の海外医学部付属病院への留学もあります。中国医科大学、大連医科大学(中国)、江原大学(韓国)、高雄医学大学(台湾)への留学が可能ですが、各校3人しか行くことができないため、希望者が多い場合には選考会があります。

大学病院での実習

2020年度の実習予定では、上記のように連携病院での外病院実習と江原大学への留学が決まっていましたが、新型コロナウイルスの影響ですべて中止になってしまい、大学病院での実習のみになりましたので、大学病院での実習についてお話しします。

実習では、担当患者さんをあてていただき、検査や治療に同行し、その診察内容、お話ししたことをもとにレポートを作成しました。検査や治療は教科書上で知ってはいても、実際に見てみないとイメージがつかめないものが多くあります。

たとえば、「カテーテル治療」という言葉はよく聞くものの、実際にどこからどれくらいの細さのワイヤーを入れているのだろう? と思いませんか。そういった机の上だけでは学べないものを、見て知ることができたときの感動はとても大きかったです。また、患者さんにご協力いただいてエコーを実施したことがありましたが、先生方が流れるようにされていることがいかに難しいのかを体感しました。

そして、じっくり時間をかけて患者さんのお話を聞くことができることも、実習の醍醐味だと思います。私は腎臓内科で40代の男性患者さんを担当させていただいたときのことが強く印象に残っています。

最初はあまりお話しされずに笑顔を見ることはありませんでした。それでも、毎日通ってお話しするようにしました。日に日にいろいろな話をしてくださるようになり、趣味の話をうかがったときには漫画の話でとても盛り上がり、患者さんの満面の笑みを見ることができました。それからは、「もう元気だから早く退院したいなぁ」といった思いやお子さんと会えない不安なども話してくださるようになりました。このことから患者さんの本音を聞き出すことの難しさを知りました。

医師になってからは、なかなか一人の患者さんに対して毎日長時間お話しすることはできず、本音を聞き出すことは難しくなると思います。この経験を通して、将来医師になってからどのような言葉を掛けるべきなのか、どういう点に配慮することで患者さんの思いを聞き出すことができるのかなどを学ぶことができました。

実習を通して、知識はもちろんですが、医師になるうえでの精神的な学びがとても多く、立派な医師になりたいと改めて心に誓うきっかけになりました。

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