医学部生に聞く! 高1・2生がやるべきこと
なぜ医師になるのかを考える
志望動機を明確にし、受験を意識
- Y. K さん
- 愛媛大学
大阪府 四天王寺高校 出身
2014年度 河合塾 天王寺校 在籍
- 高校グリーンコース(高校生対象)
- 高校生を“医学部現役合格”へと導く河合塾のコース
なぜ医師を志すのか
医学部の志望動機は面接で絶対に聞かれる重要なポイントです。「親が医師で憧れて」などの理由をよく聞きます。もちろん理由の一つにはなりますが、それだけだと面接ではありふれて個性のない動機だと思われることもあるようです。
また、「人を助ける仕事をしたい」という理由も、「他の仕事も人の生活を助ける仕事があるじゃないか、では看護師ではダメなのか?」のような指摘を受けることがあります。
誰もが簡単に言える言葉だけでなく、自分なりの思いを伝えることができる必要があります。それはすぐに答えが出るものではないと思います。ぜひ、高校1年生、2年生のうちから志望動機をじっくり考えてみてください。“なぜ医師を志すのか”ということを明確にし、しっかりと志望動機を持っていることが、ハードな医学部受験を頑張りぬける原動力になると思います。
私が医学部をめざした時期ときっかけ
私は、中学3年生の頃から医学部をめざし始めました。幼い頃に大阪の僻地に住んでおり、1番近い病院へも車が無ければ行けないようなところでした。その病院では、医師の数が少ない為に待ち時間はとても長く、医師も休み時間を取ることなく働き続けていました。また、祖母が脳梗塞を起こした際にも、病院が遠く、医師も少ない、専門医も少ないために治療が間に合わなかったという現状も目の当たりにしました。
このような経験から、私は地域医療に携わり、少しでも地域や僻地の医師を増やす力になりたいと思うようになりました。地域医療、僻地医療に深く触れるために、志望校を地方大学医学部と自治医科大学に絞りました。
高1・2年生のうちにやっておくこと
志望校や医師という職業を知る
地域医療に携わりたいと思いましたが、私の親戚には医療従事者はおらず、具体的なことは何も知りません。そこで、高校1年生の夏にテレビ番組で興味を持った山形大学まで行き、オープンキャンパスに参加しました。
大学のパンフレットでもその大学のことをある程度知ることができますが、直接、教授の先生や医学部生の方とお話しすることによって、医学部とはどのような所なのか、医師とはどういう職業なのかということを深く知ることができたと思います。とても遠かったですが、参加してよかったと感じました。
大学の特徴や問題傾向を調べる
また、高校2年生くらいのうちに、どの大学が地域医療や僻地医療に力を入れているかや、問題の傾向が似ている大学などを調べたりしました。医学部受験はセンター試験の結果によって、受験校を再考しなければならなくなる場合もあるからです。これは、実際にセンター試験が終わって受験校を決める際にとても役立つ情報になりました。
高校3年生になると勉強が忙しく、なかなか時間が取れなくなりますので、時間に余裕がある高校1年生、2年生のうちにイベントに参加したり、興味のある大学について調べておくことをおすすめします。
最後に
高校1、2年生から医師を志望する理由をしっかり考えることで、受験が遠い先のことではなくなると思います。また、高校3年生のときに、私の友人で「なぜ医学部にいこうとしているのかわからなくなった」と言って、勉強のモチベーションを落としていった人もいました。そのようなことにならないためにも、しっかりと自分の意思を確立しておくことが大事だと思います。
ホスピタレポート-現役医師に密着-では、さまざまなフィールドで活躍する医師を紹介しています。日本の医療の「今」を知り、医師になるということを考えるのに役立つ記事です。ぜひ参考にしてください。
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