医学部生に聞く! 高1・2生がやるべきこと
高1・2生で身につけたい理科
押さえておきたい化学・生物の分野
- T. K さん
- 慶應義塾大学
東京都 東京朝鮮中高級学校 出身
2018年度 河合塾 麹町校 在籍
- 高校グリーンコース(高校生対象)
- 高校生を“医学部現役合格”へと導く河合塾のコース
現役生の場合、理科は全単元が修了するのは受験直前という高校もあり、対策できる時間が少ないというのが医学部受験生の悩みだと思います。今回は私が受験で使用した生物と化学の勉強法について、紹介していきたいと思います。
高3から受験対策を始めた私の失敗談
私の高校では、理科の発展科目(基礎がつかない科目)の授業は高2から始まりました。高2の頃は受験につながる理科対策はほとんどしておらず、本格的な受験対策を始めたのは高3になってからでした。
苦手な数学は塾に通っていましたが、部活が忙しい中で化学と生物の2科目を塾で対策するのは困難であったため、化学のみ塾に通い、生物は独学で対策しました。
なんとか受験までに一応間に合わせることができましたが、理科科目に時間を割くあまり、英語と数学の勉強量が少なくなってしまいました。今考えると、高1・2のうちから受験を見据えて対策を取るべきであったと思います。
化学で押さえておくポイント
化学は大きく分けて理論、無機、有機に分かれます。この中で、理論化学については高1・高2のうちに押さえておくべきだと思います。理論は化学基礎との関連が強いので、取り組みやすいからです。
また無機化学、有機化学の基礎には理論化学があるため、理論化学を早期から押さえておくことは、後々の学習にも繋がります。
生物で押さえておくポイント
生物は実験考察がよく出る分野(代謝、神経、発生など)と、主に暗記で解ける分野(進化、系統、生態系など)に分かれます。暗記でカバーできる分野を高1・2の頃からやる必要はないと私は思います。そのため、この時期には実験考察がよく出る分野の基本事項を確認するとよいと思います。
おすすめノートの作り方
化学のノート
化学は暗記事項も多く、さまざまな形式の計算問題が出題されます。そのため、すべてを網羅するようなノートを作るのは困難だと思います。無理にノートを作るよりも、自分が一番見やすいと感じた参考書を使う方がよいと私は思います。
その代わりに、私は化学については苦手問題だけをまとめたノートを作成していました。模試などの前にこのノートを見返すことで、苦手を確認したという自信につながりました。
生物のノート
生物は、図をふんだんに用いたノートを手書きで作成することをおすすめします。一見手間がかかる作業に思えますが、受験の生物では作図問題などもよく出されます。
教科書で見ただけで一度も描いたことがないものを、試験時間が限られ、緊張しているなかで再現することは困難だと思います。手書きで書き直すことによって、より理解度が深まるのは確かです。
理科科目の先取り学習は必要か?
結論からいいますと、先取りすることをおすすめします。しかしそれは独学ではなく、塾などに通い教わることができる場合の話です。というのも、理科の科目を独学でやろうとすると要点がうまく見つからず、結局重要そうな部分(例えば教科書の太字)を暗記して終わりになってしまうからです。実際に私がこのような体験をしました。
塾などに通う余裕が無く独学の場合は、無理に先取りはおすすめしません。他人から教わるのと独学とでは、習得のスピードが全然違うからです。高校の進度に合わせながら受験対策用の問題集などを用い、少しずつでも対策を行っていくのがよいと思います。
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