医学部生に聞く! 高1・2生がやるべきこと
高1・2生で身につけたい理科
高1・2で押さえたい理科の学習
- M. M さん
- 神戸大学
大阪府 清風南海高校 出身
2016年度 河合塾 大阪校 在籍
- 高校グリーンコース(高校生対象)
- 高校生を“医学部現役合格”へと導く河合塾のコース
高校1、2年生のうちは、理科は数学や英語に比べて勉強の優先順位が下がってしまう人も多いと思います。現に私も、理科は定期テスト前にテスト範囲を2、3周する程度で、普段は数学の課題や英語の予習を重視していました。その結果、高校2年生で疎かにしてしまった物理に手こずり続けた受験生活を送ることになりました。
そんなことにならないよう、私の経験を踏まえてアドバイスしたいと思います。
どの科目を選択するか
私の高校は、1年生で物理基礎、化学基礎、生物基礎、2年生で化学の他に物理か生物のどちらかを選択というカリキュラムでした。私は生物基礎が得意科目で、2年生でも生物を選択するつもりでしたので、定期テストも生物基礎に時間を割いて勉強していて、物理基礎は適当に勉強するだけでした。
ところが、選択科目を決めるときに自分が受験する可能性のある大学を調べていると物理必須とあり、慌てて物理選択にしました。物理基礎はわけがわからないまま適当に勉強していたため、物理的な考え方をほとんど身につけずに2年生に進級してしまい、後々の学習に大きく響くこととなりました。
物理の学習
物理基礎と物理では難易度が桁違いに上がります。物理基礎では公式の丸暗記で高得点が取れたという人でも、物理ではそうはいきません。論理的に考え、公式の成り立ちごと理解することが高得点につながります。
私は物理基礎の力学が苦手だったので、物理でも円運動などの力学が苦手になり、物理に苦手意識を持ってしまいました。その後の定期テストはもちろんのこと、模試でも物理が足を引っ張ることになりました。
物理で押さえておくポイント
3年生になってから死に物狂いで対策し、電磁気でなんとか物理の成績を立て直すことができたのでなんとか間に合いましたが、もっと早く受験科目を確認して、物理に苦手意識を持たないくらいに勉強すれば良かったと思います。
私のような苦難の道を歩まないためにも、高校2年生に進級してすぐ始まる力学に苦手意識を持たないようにしてください。物理における力学は円運動や慣性力、浮力などがありますが、この単元は最低限押さえるとよいと思います。
化学の学習
次は化学についてです。そもそも私は、1年生の化学基礎の時点で苦手でした。化学は暗記も多いですが、論理的に考える力も必要とされます。化学基礎の間は暗記だけでもなんとかなりますが、化学は暗記したものを論理的に考えて使う科目です。
私は、無機や有機などの暗記物は定期テスト前に資料集などを見て白紙にまとめました。電池や酸化還元は定期テスト毎に苦手を残さないように問題集を解き続け、先生にもたくさん質問しました。また、私の高校では実験はあまりやりませんでしたが、無機や有機の反応は先生が教室で見せてくれた映像を集中して観て覚えました。
化学で押さえておくポイント
高校3年生になってその他の科目に時間を取られる前に、無機や有機のまとめや酸化還元、電池の基礎ができていたことはとても良かったと思っています。化学では、酸化還元と無機有機の暗記物は最低限押さえておくと良いと思います。
高校2年生の間にまとめた無機や有機の暗記物は、二次試験のシーズンまで使い続けましたし、その頃に解いていた問題集も最後まで何周もしました。実験などでしか使用されない資料集や、定期テストにあまり関係ない実験であっても、しっかり読んだり取り組むことはセンター試験にも役立つと思います。
最後に
皆さんには、受験する可能性のあるすべての大学の受験科目を早めに確認しておくことをおすすめします。そして、物理か生物かのどちらを選択科目にするかを最後まで迷うことができるように、どちらの科目にも心血を注いで勉強してから得手不得手を見極めてください。
定期テスト前だけ勉強するのでなく、普段から授業を集中して聞き、実験にも真剣に取り組み、コツコツとテスト範囲の問題集を解き進めていってください。頑張ってください!
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