どう解く? 時間配分
センター試験
最終問題に時間を残す配分法
- Y. O さん
- 大阪医科大学
大阪府 四天王寺高校 出身
2016年度 河合塾 大阪校医進館 在籍
- 大学受験科(高卒生対象)
- 高卒生を“医学部合格”へと導く河合塾のコース
総合戦略
- 目標点 845点/900点(目標点の内訳:国語 175点、英語 190点、数学IA 100点、数学IIB 100点、物理 100点、
化学 95点、地歴公民 85点)
基本的に素点で9割は必須と考えて目標点を設定しました。英語と国語は理数科目と比べて安定せず、失敗すると8割ギリギリか8割を切ってしまうときもあったため、そうなっても総合点は9割に近い点を取れるように、数学と理科は基本満点を狙いました。
化学はややこしい問題、難しい問題が含まれていることがあるので、他の理数科目より少しだけ目標点を下げました。
過去問演習の際に全科目高得点を取れた年は少なかったのですが、センター試験は演習力と、本番の緊張した状態でいかにいつも通り解けるかというメンタル勝負なところもあると思います。私は気持ちだけでも高めることは大事だと考えていたので、目標点はかなり高めに設定しました。
試験当日は、センター国語以外は時間通りに解くことができ、目標点を取ることができました。
センター国語
タイムスケジュール

- ※試験時間・出題内容は受験時のものです。
ポイント
現代文は人によってかなり時間配分が変わると思います。私は、現代文2題の点数によって国語の点数がかなり変動していました。そのため古文・漢文を先に解いてから、この2題にできるだけ時間をかけられるようにしました。古文は漢文よりも難しく感じていたので、現代文に60分残せるように考えながら解きました。現代文は、悩みすぎて決められない場合は飛ばして次の問題へ進むようにしていました。私は、この時間配分を決めてから安定した点が取れるようになりました。
高校の授業のおかげで、古文・漢文は安定して高得点を取れていたので(漢文は基本満点か1個間違いでした)、漢文は10分~15分で必ず終わるように演習しました。漢文や古文は最終問題に必ずと言っていいほど要約的なまとめの問題がありますが、その選択肢をじっくりではなく、“軽くさらっと”目を通してから解くことをおすすめします。注意しなければならない登場人物や発言などのポイントを掴んだうえで問題文を読むと、かなり時間短縮になるからです。
試験当日は漢文の難易度が上がっており、10分で解き切れませんでした。10分で切り上げるか満点を取りに行くか考えたところ、もう少し考えたら理解できそうでしたので、もう5分だけ追加して全問解くことにしました。結果的に漢文は満点を取ることができました。現代文はいつもより時間配分が短くなってしまいましたが、国語全体の点数はそこまで下がることはありませんでした。
センター国語は自分に合う時間配分をいかに早く見つけ、その時間配分で練習を積むかが重要だと思います。しかし、1回1回の模試で、そのときの難易度に臨機応変に対応し、センター試験当日に難易度が上がっていても、スムーズに対応できるように日頃から意識することも大切だと思います。
センター英語
タイムスケジュール

- ※試験時間・出題内容は受験時のものです。
ポイント
センター英語は基本順番通りに読んでいましたが、最後の長文読解だけは時間がなくなると異常に焦ってしまい、本文が頭に入らず間違いが増えることがよくあったため、大問5より先に解くようにしました。
大問5,6を先に解いてからその他の問題を後から解く配分だと、時間に余裕がありすぎるせいで時間をかけすぎて大問4などの間違いが多くなってしまったので、この時間配分に落ち着きました。
センター英語もセンター国語と同様に、人によってかなり時間配分に差が出ると思います。私もそうでしたが、英語が苦手な人にとっては、まず時間内に解き切ることが難しいと思います。私は時間が過ぎてもいいから自分の中で早く解くようにし、各大問毎に何分かかったかをストップウォッチを横に置いて記録し、どの問題が他の受験生と比べて時間をかけ過ぎているのかを分析しました。
さらに、どこでつまずいたのかを分析し、時間がかかった理由が熟語なら熟語の勉強を別に増やし、広告などの問題で数字は“何パーセント引き”のなどのような専門的な用語が苦手で時間がかかったのなら、その問題に似た問題だけを過去問や問題集で演習しました。
問題傾向が年々変更されがちなので、まずは全問題の雰囲気を見てから最初の問題に取り組むとよいと思います。問題傾向の変更で時間配分が変わることもよくありますので、注意してください。
センター数学
タイムスケジュール(数学IA)

- ※試験時間・出題内容は受験時のものです。
ポイント
センター数学はIA・ IIBともに前から順に解きました。数学では時間が足りなくなることがあまりなかったので、最後の選択問題にきちんと時間が残せるようにだけ気をつけて解きました。もし詰まる問題があれば飛ばして先に進みました。
センター数学で時間が足りないという人は、演習量が足りていないことが原因だと考えられるので、しっかり演習しましょう。数学は答え方のパターンが同じだったり、公式を知っていればかなり時間短縮になる問題があるので、模試の解答冊子などに書かれている公式は頭に入れておきましょう。
タイムスケジュール(数学IIB)

- ※試験時間・出題内容は受験時のものです。
ポイント
数学IAとほとんど同じような時間配分を考えましたが、数学IIBは数学IAより問題の難易度が上がるので、最終問題にかける時間は少し多めにして、必ず25分は残せるようにしました。
この時間を残せるかどうかは、大問2、3あたりの2次方程式とグラフ、面積の問題にかける時間が影響されやすいと思います。計算量が少し多いので、この問題で時間がかかってしまう人は、グラフから面積を素早く求める演習などを問題集(青チャートなど)を使ってやるとよいと思います。
マークシートの確認
ポイント
マークの仕方は、問題を全て解いてからマークシートに写すタイプと、一問毎に写すタイプに分かれると思います。私は、基本的には後者の方をおすすめします。というのも、連続でマークを写す量が増えるほど、マークズレのミスがかなり増えると思うからです。
マークズレに気づいたけど、書き直す時間がなくて不合格に繋がった受験生も実際にいます。どのような方法がミスを防ぐことができるのか、毎度毎度の演習でしっかり考え、自分に最適な方法を見つけてください。
- 大学受験科(高卒生対象)
- 高卒生を“医学部合格”へと導く河合塾のコース
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