私の医学部受験レポート(国公立大学)
受験当日の過ごし方
1日ごとに気持ちをリセット
- M. M さん
- 福島県立医科大学
千葉県 芝浦工業大学柏高校 出身
2014年度 河合塾 麹町校 在籍
- 大学受験科(高卒生対象)
- 高卒生を“医学部合格”へと導く河合塾のコース
二次試験 1日目
前期日程で新潟大学を受験したときの様子をお話したいと思います。
1日目のスケジュール
試験
自習

会場に着くまで
会場に向かうバスの中で、今まで間違えたパターンを書いたノートを見て、「同じミスは絶対にしない」と考えていました。また、試験前に緊張しすぎないために、本番ではなく模試だというくらいの気持ちで会場に向かいました。
前日の同じ時間に、試験会場までの行き方や道の混み具合を確認していたので、遅れるかもしれないという不安などはなく試験会場に着くことができました。
会場に着いてから試験終了まで
会場に着いてからは、まず自分の席につき、トイレの位置を確認しました。そして、1科目めのまとめノートなどを読んで最後の確認をしました。
試験の少し前にはトイレを済ませておき、試験直前にブドウ糖を食べて、頭に糖がまわるようにしました。あまり食べ過ぎると眠くなるので良くないですが、少し食べる分には集中力も増すのでよいと思います。
1日目は理系科目のみでしたので、計算ミスをしないように確認しながら解きました。私の場合は、1科目めの数学で解けない問題が出てきて焦ってしまい、その試験中は動揺が止まりませんでした。
2科目めは動揺を引きずることなく臨むことができました。
試験終了後
1科目めの試験後は絶望的でしたが、気持ちを切り替えて2日目の英語の試験の対策をしました。インターネット上に試験の出来を書く人がいますが、この情報を見て落ち込んでしまうかもしれませんし、逆にもう大丈夫だと思って次の日に集中できなくなるかもしれないと思い、できるだけインターネットは開かないようにしていました。
1日目のアドバイス
気持ちを切り替える
筆記試験が2日間ある大学では、気持ちの面でも1日目はとても重要になってきます。
ここで失敗してしまったら、2日目は落ち込んだまま迎えるかもしれませんし、
うまくいったからといって、2日目の対策を何もせずにうかうかしていると、2日目がうまくいかなくなるかもしれません。
1日目の科目が終わったら、その日のことは忘れて2日目の準備をしっかりして、自分の持つ力をすべて出せるようにしておきましょう。
私の場合は1日目で大きく失敗した科目がありましたが、もうひとつの科目は過去問で解いた時以上に感触が良かったので、まだチャンスがあるかもしれないと思い2日目の対策をしていました。ただ、心のどこかでもう無理だとも思っていました。
このように、1日目の結果は今後の精神状態に大きく左右してくるので、集中して自分の持っている力を出し切るように頑張ってください。
また、1日目はとても緊張しますし不安も出てくるでしょう。 なるべく緊張しないために特別な試験だと思い込まないことや、いつものルーティンがある場合は実践すると良いでしょう。
不安を取り除く
試験内容以外のことで何か不安に思うことがある場合は、できるだけ取り除いておきましょう。
私の場合は試験時間に間に合うか、試験会場はどこなのかといった点が不安でしたので、
試験の2日前に現地入りし、前日には試験当日と同じ時間に実際に大学まで行ってみました。
そこではバスに乗る場所、降りる場所、道の混み具合、大学内でどのように試験会場まで行くかなどを確認しました。
こうすることで、この時間に行けば大丈夫だという確信が持て、安心して会場に向かうことができました。荷物についても不安があったので、前日と当日の朝に荷物の確認をして、昼食など前日に用意できるものは前日のうちに用意しておきました。
二次試験 2日目
2日目のスケジュール
試験
自習

会場に着いてから試験終了まで
2日目は会場のことも分かっていたので、試験前のトイレやブドウ糖など、いつものルーティンを行いました。
この日は英語のみでしたので、試験前は英語の長文を読み英語に慣れておき、それ以外にも単語の最終確認と英作文で自分がよく間違えるパターンを確認し、同じミスをしないように対策をしました。
試験中は、もうミスはできないというプレッシャーもあり、とにかくすべての問題を自分なりに自信を持って解くことを意識しました。
試験終了後
2日目は長文も読むことができ、解答も自分なりにきちんと書くことができたので、後は採点基準がどうなるかだけだという思いで帰りました。
次の日は面接のみでしたので、面接で聞かれそうなことや志望動機の確認を行っていました。面接試験は午後で時間的に余裕もありましたので、面接翌日の私立大学の試験対策を行っていました。
2日目のアドバイス
私の場合は前日に失敗していたので、この日は気持ちを切り替えて試験に臨みました。そのおかげで、2日目は自分の力を出し切れたと思いますし、3日目の面接試験や面接翌日の私立大学の試験にもつなげられたと思っています。
前日の出来にかかわらず、2日目は2日目と割り切って試験を受けるとよいと思います。気持ちは割り切ってもらいたいのですが、1日目の出来が悪かった人は必死に2日目の対策をして、自信を持てるようにしてから試験に臨んでください。
また、試験初日のような緊張感がなくなる方もいるかもしれませんが、緊張感がなさ過ぎてはテストに集中できず、後悔して2日目を終えることになりかねません。ある程度の緊張感を持ち、「絶対に受かる」という気持ちで試験に臨んでください。
二次試験 3日目
3日目のスケジュール
試験
自習

会場に着いてから試験終了まで
3日目は午後からの面接のみでしたので、午前中にしっかりと対策をしてから試験に臨むことができました。 試験前は志望動機の確認を何回も行い、緊張しても話す内容がとばないように対策したり、面接で聞かれそうなことの確認をしました。
控室ではいつ呼ばれるのか分からず、ずっと緊張していました。 自分の受験番号が呼ばれ、緊張したまま面接会場に入りました。 面接対策やシミュレーションは入念に行ったので、話す内容を忘れることもなく自然体で試験を受けることができました。
試験終了後
面接の感触は悪くなかったのですが、やはり初日の試験結果を思い出すと落ち込んでしまいました。しかし、翌日の私立大学の試験に向けて気持ちを切り替え、私立大学試験で良い結果を出すことができました。
最終的には1科目めの動揺が合否に大きく響いてしまいました。皆さんは動揺してもその科目中に気持ちを立て直せる精神力を磨いてほしいと思います。
3日目のアドバイス
3日目は面接のみでしたが、人と対面して行う試験であるため、とても緊張すると思います。緊張しても最大限に自分の力を発揮するためには、面接練習や原稿の確認を何度も行うことが重要です。試験当日は「今まで何度も対策してきたのだから大丈夫だ」という気持ちで試験に臨んでほしいと思います。
また、筆記試験がうまくいったとしても、面接試験で一気に逆転されることも考えられます。油断せず、気を引き締めてはっきりと話すことを意識しましょう。
面接試験ではとっさの判断が求められますので、大学側に悪い印象を持たれるような発言をしないように心掛けましょう。
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