医学部受験のための
模試の効果的な復習の仕方


STEP2 模試の復習の仕方を確認
模試の効果的な復習の仕方をご紹介します。
模試の結果の受け止め方
皆さんは、模試の結果(個人成績表)を受け取ったとき、「偏差値」や「合格可能性評価」、「全国順位」を見て、どのような反応をしますか?
自分が思っていたよりも高い偏差値が出て喜ぶ人、合格可能性評価が悪くて落ち込む人…さまざまかと思います。
しかし、模試の結果を見て一喜一憂をすることはおすすめできません。判定はあくまで模試を受けた時点での合格可能性ですので、あまり楽観的にも悲観的にもならないようにしましょう。
合格可能性評価が悪かったからといってすぐに志望校を変えるようなことはせずに、模試をしっかりと復習し、その後の具体的な学習指針を立てましょう。模試で解けなかった問題は入試本番までに解けるようになっていればよいのです。大切なのは、復習して自分の弱点や反省点を振り返り、補強することです。
また、河合塾の個人成績表で特に着目してほしいのは、各科目の設問ごとの得点率です。自分の弱点が反映されていますので、謙虚に受け止めて、その分野には特に力を入れて対策に取り組んでください。
そのためには、「時間配分のどこがダメだったのか?」「単語・熟語などの知識量に問題がなかったのか?」「どういった設問形式を苦手としているのか?」など、具体的に問題点を挙げてみてください。そして対策は、「いつまでに」「どんなことを」「どのくらい」やるのか具体的に立てるようにしましょう。
模試を受けた後の復習法・勉強法
模試を受けた後は、下記の「復習ポイント」を意識しながら復習することが重要です。
- 復習ポイント
-
- 1 模試受験(本番のつもりで、時間配分なども考える)
→当日の夜までに反省点のピックアップ、共通テスト対策用の模試の場合は自己採点 - 2 時間が足りなかった問題等の解き直し
- 3 解答を見て自己採点
- 4 解答・解説集を見ながら復習
- 5 解けなかった問題をまとめて自分だけの問題集、単語帳等の作成
- 6 できなかった原因分析
- 7 具体的な対策を立てる
- 1 模試受験(本番のつもりで、時間配分なども考える)
模試の結果が返却されたら、できるだけ早く復習しましょう。また、「模試の効果的な受け方」でもお話ししましたが、模試を受験した際(遅くてもその日の夜まで)に、思いつく反省点を書き留めておき、このメモを参考に復習するとよいでしょう。
そして、最初から解答を見て見直しを始めるのではなく、まずは手をつけられなかった問題や解き終わらなかった問題を解くことから始めてください。全部解き終わった後、答え合せをして、分からないところやあやふやなところは解答や解説を読んでください。
模試は重要問題の宝庫です。類似問題が本番で出題されることもよくありますので、分からなかった問題はノートに貼っていつでも復習できるようにしておくと便利です。
模試で解けなかった問題をノートにまとめていけば、自分だけのオリジナル問題集になります。英単語や古文単語も意味が分からないものも単語帳にまとめましょう。
また、英語長文ができなかったのであれば、「キーワードになる単語の意味がわからなかったのか」「構文が分からないところがあったのか」「それとも他に何か原因があったのか」……など、できなかった原因を分析し、今後の対策を具体的に立てるようにしましょう。
模試ナビ
「模試ナビ」とは、お持ちのスマートフォンやタブレット・パソコン上で全統模試の目標設定・自己採点・成績確認・復習ができるサービスです。
復習時には、河合塾講師によるわかりやすい解説講義動画(一部科目除く)を見ることもできます。
全統模試をお申し込みいただいた方なら、どなたでも無料でご利用いただけます。
医学部合格者の体験談 
神戸大学 Mさん
理系科目の復習は、受けた週の平日に自信の無い問題を解き直しました。解説を読んで丸付けをし、復習のときもできなかった問題は答案が返ってきたころに見比べて、もう1回解き直すということを繰り返しました。
文系科目の復習は、解答解説を一通り読み、わからない単語やイディオムなどを小さなノートにまとめました。また、復習をためないように、模試が毎週続いても、集中力を上げて受けた週の平日の間に終わらせるようにしていました。
この復習法は、とても時間がかかってしまうというデメリットはありますが、問題に深く向き合うことができるので、とても深く学習することができました。また、受けたその週の間に終わらせるべく、限られた時間で普段よりも多い勉強をこなさなければならないのは大変でしたが、それを乗り越えられたからこそ試験本番でも集中力をしっかり発揮することができたと思います。
愛媛大学 Kさん
模試が返却された後、偏差値や判定だけを見て一喜一憂している人がいると思います。自分のレベルを測るために偏差値や判定は大切ですし、モチベーションにも繋がるのは確かです。しかし、その判定だけを見ていては模試を受けた意味がありません。一番重要なのは分野ごとの得点率ではないかと思います。
私は模試の結果が返却されるたびに、フローチャートに注目していました。どの分野がまだ苦手なのかがよくわかるので、今後の勉強指針を立てる目安になります。アドバイスなども書かれているので、そのような欄にも目を通してみてください。
福島県立医科大学 Mさん
模試を受けても、解きっぱなしで終わらせてしまうと、模試を受けたことが無駄になってしまいます。解き直しを行うことで間違った問題も定着しやすくなります。模試が終わったら自己採点や解き直しを行いましょう。マーク式模試では自己採点と実際の点数に相違がないかということが重要です。自己採点も緊張感をもって行いましょう。
私は、模試の復習は次の日など早いうちに行い、できなかった問題の確認や解き直しを行いました。記述模試の場合は、採点はその日のうちに済ませておきました。
また、選択問題があった場合は、選択しなかった問題も解いていました。そして、模試結果の返却後にも再度できなかった問題を復習し、できるようになるまで解きました。
次の模試へ向けて
今回の模試での経験をいかして、次の模試に向けて勉強していきましょう。 例えば、解く時間が足りなかった人は、より速く正確に問題を解く練習や時間配分の見直しをし、弱点がハッキリ分かった人はそこを集中的に勉強して克服していきましょう。
また、問題もただ知識がなくて解けなかったのか、焦ってケアレスミスをしてしまったのかなど、自分の間違いの原因や傾向にも注意して、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
このように、模試は普段の勉強法や試験でやってしまいがちなミスを自覚し、繰り返さないようにするために必要なものです。模試がなければ自分の弱点やミスの傾向に気付かず、間違った勉強をし続けてしまうかもしれません。入試本番の予行演習の意味も込めて、ぜひ一つ一つの模試を大事に受けていきましょう。
関連記事を読む
- STEP1 模試の受け方を確認
- STEP2 模試の復習の仕方を確認
- STEP3 合格者の対策を確認
模試で見つけた弱点を克服しよう!
模試で見つけた弱点は、きちんと学習指針を立てて対策することが大切です。
河合塾の医学部対策の授業・講習などを活用して弱点を克服し、得点力をアップしましょう!
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