医学部合格者の過去問活用法
私立大学対策
私大医学部の過去問活用のポイント
- Y. O さん
- 大阪医科大学
大阪府 四天王寺高校 出身
2016年度 河合塾 大阪校医進館 在籍
- 大学受験科(高卒生対象)
- 高卒生を“第一志望大学合格”へと導く河合塾のコース
今回は、私立大医学部の過去問活用についてお話ししたいと思います。
私立大医学部の入試問題は、その大学にしかない癖があったりすることが多いです。そのため、受験予定の大学が決まったらまず傾向を把握して、対策の準備をしておくとよいと思います。また、大学によっては5年よりもっと多くの年数を解いて、その大学の問題に慣れる練習が必要だと思います。
私立大医学部の過去問を解いた時期
私は国公立大医学部志望でしたので、センター試験が終わるまでは国公立大の二次対策とセンター試験対策をしていました。1月などの入試直前期は、私立大医学部の過去問は解かず、センター試験対策ばかりやっていました。
センター試験後、いわゆるセンターボケを治すことも兼ねて、受験予定の大阪医科大学と関西医科大学の2校の過去問を各5年分解きました。過去問を解くときは必ず時間を計り、科目ごとにどのような時間配分で解くかなど、過去問を通して対策を練りました。
※合格者が実際の試験で行った時間配分については、『どう解く? 時間配分』に掲載しています。
私が解いた大学の傾向と対策(2017年度入試)
- 大阪医科大学
大阪医科大学は私立大医学部の中では珍しく、国公立大寄りの問題傾向でした。大阪医科大学の過去問演習は国公立大の二次対策にもなると考え、やり直しもきっちりとやりました。その問題が解けるようになるように解説を読んで理解するだけでなく、それに似た問題(分野)を問題集で探して演習をすることで、苦手の穴を埋めました。
- 関西医科大学
関西医科大学は、私立大医学部らしい癖のある問題が多いため、この大学が第一志望の方は過去問を何年分も解くなど、問題に慣れることが大事です。
数学はやや難しい問題の短問が並んでいることが多く、つまり誘導が少ないということです。問題文からヒントを得る練習を普段から行いましょう。(2019年度入試からは関西医科大の数学は形式が変更されたようです)
物理・化学は一般的な問題が多く、計算問題が比率的に多いと感じられます。ミスなく計算問題ができる演習をしましょう。
英語は医療用語や医療系の内容の長文が出ることが多いです。単科医科大学と同様、医療単語を普段から演習しましょう。
私立大医学部の英語対策
私立大医学部の英語の問題は、医学の専門用語を含め、医療関係の文章を出題することが多い傾向があります。私立大専願で英語が苦手な方は、専門用語の単語や熟語の対策することをおすすめします。
このような出題傾向は、京都府立医大、滋賀医科大学、奈良県立医科大学などの国公立大の単科医科大学の英語の出題に似ている年が多いようです。私立大学だからといって、他の私立大学の問題でしか対応できないこともなく、国公立大の問題も使って対策すると、より問題に対する対応の幅が広くなると思います。
私立大医学部の小論文対策
国公立大医学部の前期日程で小論文を課す大学は少ないため、私立大医学部ならではの対策の難しさだと思います。私立大医学部の過去の小論文の出題をまとめた問題集が書店で売られているので、高齢化やインフォームドコンセントなど出題されやすい内容に関しては、キーワードとなる用語を与えられなくても言えるように対策しましょう。
受験校が過去の入試で出題した内容を、もう一度出題することはほとんどありません。ですので、他の大学では出題されがちなのに受験校が出してない問題、最近ニュースになりがちな医療用語をチェックしておきましょう。
注意してほしいのは時間配分です。小論文の過去問を解くときも必ず時間を計りましょう。解答時間内に文章を構成して清書してと、なかなか制限時間が厳しい大学が多いです。本番も緊張の中で落ち着いて文章構成ができるように、“○分で文章のある程度の構成を立てて、○分までに下書きを書いて、清書は○分でする”などイメージをしておきましょう。
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