医学部合格者の過去問活用法
国公立大学対策
対策をするべき教科を見極める
- Y. K さん
- 愛媛大学
大阪府 四天王寺高校 出身
2014年度 河合塾 天王寺校 在籍
- 高校グリーンコース(高校生対象)
- 高校生を“医学部現役合格”へと導く河合塾のコース
過去問分析
受験生の皆さんは、いつ頃から過去問を解き始めればよいのかわからなかったり、過去問を解くために使う時間がまだないという人も多いと思います。
全範囲の勉強が終わったばかり、またはまだ終わっていない今の時期に、まだ過去問は解けないから……と一度も過去問に目を通していない人はいませんか?
私も今の時期にはまだ過去問を解き始めてはいませんでしたが、一つだけやっていたことがありました。それは過去問の分析です。
志望校の過去問を一度手に取ってみてください。過去問には最初の方に出題傾向の分析が書かれています。それに一度目を通してから実際に問題も見て、どの教科のどの範囲に重点を置いて勉強していかなければならないのかを把握しておくことが必要です。それをすることにより、効率的に二次試験対策をすることができます。
だからといって、あまり出題されていない範囲の勉強を疎かにすることのないようにしてください。今年から問題の傾向が変わることもありますし、もしセンター試験の点数などの都合で志望校を変えることになってしまったときに対応できなくなってしまいます。
過去問をいつから解くか
いつ頃から過去問を解き始めればよいのでしょうか。私は志望校の過去問は高3の10月頃から解き始めました。
東大や京大、阪大などの場合は、過去問を20年分集めたものが販売されていたりしますが、それ以外の大学、特に地方の大学では過去問を集めるのはなかなか難しく、すぐに全部解き終わってしまう人もいることでしょう。私も地方の総合大学志望だったため、過去問をあまり多くは集めることができませんでしたので、冬まで数年分しか解かないようにしていました。
過去問以外の志望校対策は
塾の各教科の講師に志望校と問題傾向の似ている大学を教えてもらい、その大学の過去問を解くようにしていました。
また、私は過去問を解いてもその大学で同じ問題が出ることはありませんので、「他の大学で傾向の似ている問題を解く方が、本番で似た問題が出る可能性が高いのではないか?」と考えて、他大学の類似問題を多く解くようにしていました。
一般的な考えとは大きく違うとは思いますが、実際に本番で一度解いたことのある他大学の過去問と似た問題が出て、自分の考えは正しかったと感じました。過去問を解いて傾向をつかむことももちろん大切ですが、傾向がつかめたならば、過去問以外の同じ傾向の問題を多く解くのも良い方法だと思います。
センター試験後の過去問対策
センター試験の点数の影響で、センター試験後に志望校とは違う大学を受験することになることもあると思います。私自身も同じ地方総合大学ではありますが、志望校とは違う大学を受験することになりました。
受験校の過去問を解き始める前に一番最初にしたのが、どの科目で差がつき、合否の分かれ目となるのかのリサーチです。私の受験した愛媛大学の場合、英語で大きく差がつきますので、センター試験が終わってからはほとんどの時間を英語に費やしていました。
数学と理科については過去問を実際に数年分解いてみて、時間配分を確認し、類似傾向の問題を英語の気晴らしに解くだけにしていました。
このように、差がつく教科でいかに点数を取れるかを気にするとよいと思います。決して、みんなが解けない問題で自分だけ完答しようとは思わず、絶対に落としてはならない問題を確実に解き、解ける人と解けない人が分かれる問題で解ける人の部類に入ることが大切です。解ける問題と捨て問題を見極める技術を身に付けることも求められます。
過去問の出来に一喜一憂することなく、地道に頑張ってください。
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