医学部生のおすすめ勉強法
参考書・問題集の活用法 CASE1
自分に合った一冊を極める活用法
愛媛大学 Y.Kさん
参考書を選ぶ基準
参考書を選ぶときに、みなさんは何を基準に選んでいますか?
「みんなが買っているから」「有名な先生が書いているから」というような理由だけで参考書を購入してはいませんか?
そのような基準で選んだ参考書は、自分に合うかどうかわかりません。
得意分野や弱点は人それぞれですので、自分に合った参考書を選べるかどうかが、効率的に勉強する鍵になります。
たとえば、化学の参考書を購入するときに、私もみんなが買っているからという理由で『化学重要問題集-化学基礎・化学』(数研出版編集部)を購入しました。ですが、私にはあまり合わず、基礎問題を解いただけで、一周も解き終えることなく受験を終えました。
実際に最も使ったのは『セミナー化学基礎+化学』(第一学習社)でした。しかし、この参考書を使っていない友人が多かったのも事実です。
なぜ、こんなにも参考書の好き嫌いに差が出たのか。それは何を目的として参考書を使うかの違いです。友人の多くは河合塾のテキストなどと同レベルの難問を解くことを目的としていました。一方私は、基礎的な問題を多くこなすことで、基礎を固めることを目的としていました。
このように、目的が違えば必要な参考書も大きく違ってきます。 自分が今こなすべき科目・分野は何なのか、志望校の問題を解くにはどのようなレベルの問題演習が必要なのかを考えたうえで、 実際に自分で書店に足を運び、参考書を手に取って選ぶことが大切です。
参考書が合わなかった場合は?
買った参考書が自分のレベルに合わなかったときは、無理して時間をかけて解き終えるのではなく、 途中でもいいから他の参考書に乗り換えるというのも効率的な勉強法の1つです。 1冊やり切ることばかりが強調されて、途中でやめてしまうのは悪いことのように感じるかもしれませんが、 自分の時間を無駄にしない選択をすることが最優先です。
参考書を100%活用するコツ
たとえば、英語の参考書についてです。私は長文読解に重点を置いて勉強していたのですが、 おすすめなのが『テーマ別英文読解教室』(研究社出版)です。 解説がとても詳しく、復習がしやすくなっていました。
長文読解となると、問題を解いて解説を読むだけで終えてしまう人も多いかもしれません。 しかし、そこで手間を惜しまずに一文ずつ文構造を書いていき、 わからない単語は調べて記入し、定型文には印をつけるという作業をすることで、 長文読解の技術は地道ではあるかもしれませんが、必ず向上していきます。
また、気づかぬうちに知らなかった単語が頭に入っていきます。そして、日本語訳を使って和文英訳のトレーニングをすることもできます。特に英文和訳の問題に使われている文はこのトレーニングに使いやすいです。
このように、長文読解の参考書が1冊あるだけで多くの方向からの勉強をすることができます。 これはどの教科においても共通しますが、やみくもにたくさん参考書を買うのではなく、 自分に合った1冊を極めることで多くのことを学ぶことができると思います。
物理の参考書は、『良問の風 物理 頻出・標準入試問題集』(河合出版) しか使用しませんでした。 理系科目の問題集においては、一度間違えた問題に印をつけておき、忘れた頃にもう一度解いてみて、解けるようになっているかを確認するということが大事になってきます。
受験生のみなさんは、自分なりの参考書の使い方を確立しながら頑張ってください。
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