医学部面接・小論文・総合問題対策を
はじめよう


STEP1 対策をはじめる前に
ほとんどの大学で実施されている面接や、さまざまな内容の小論文・総合問題は医学部医学科入試の特徴です。
ここでは河合塾小論文講師が出題形式と対策について解説します。
医師としての「資質」が試される
面接・小論文・総合問題
共通テストや一般入試が「学力」を問うのに対し、医学科の「面接・小論文・総合問題」は、受験生が「医師にふさわしい資質」をどれほど持っているかを見る試験です。
医療ミスの増加など、医療界に対する社会の目が厳しくなっている中で、大学側や世間は、受験生が医学部医学科を志望する時点で医師となる責任感の自覚と、医師にふさわしい資質を持っていることを期待しています。そのため、今まで以上に面接や小論文によって見極めようとしています。
医師にふさわしい資質とは
- 【医師に必要なバランスのとれた人格】
- 1.人間に対する理解
2.社会的責任への自覚
- 【医師を職業とする自覚と責任感】
- 3.医療への関心、問題意識
4.医療に関する知識
に大別されます。
医師に必要なバランスのとれた人格
面接での性格や長所・短所についての質問を通して、医師に必要なバランスの取れた人格の持ち主かどうかが試されます。
「人間に対する理解」として、まず、あなたは人と会ったり、話をしたりするのは苦手ではありませんか? 生き物は好きですか? お年寄りや子どもの患者の気持ちを理解することができるでしょうか? こういうことを考えてみましょう。
つまり、年齢や性別の異なる患者と円滑にコミュニケーションがとれるか、看護師、薬剤師などの自分とは異なる立場や考えのスタッフを理解し、思いやることができるか、人の命を重んじる気持ちを持っているかが問われます。偏った考えの持ち主であってはならないのはもちろんです。
また、自分の興味関心だけで医療行為を行い、医療ミスを隠ぺいするような医師にならないために、「社会的責任に対する自覚」もしっかりと持っているかが試されます。
医師を職業とする自覚と責任感
医師を職業とする自覚と責任感を見極めるために、面接では受験生が医療に対してどれくらいの知識を持ち、関心を示し、問題意識を持っているかが質問の中心となります。具体的には、医師への志望動機や医療トピックスに対する感想などの質問を通して、医師を職業とすることへの自覚や責任感が試されるのです。中でも、最近の医療ニュースやトピックスに対する知識や回答によって、医療に対してどれくらい関心を持っているかが判断されています。
あなたは、現在、例えば、「医療に関する知識」として「QOL」や「インフォームド・コンセント」といった言葉の説明はできるでしょうか。医師を志望しているにもかかわらず、医療ニュースやトピックス、医療に関する知識を知らないようでは、やる気や自覚が疑われます。日頃から新聞や科学雑誌などで必ずチェックしておきましょう。同時に、医療トピックスに対しては、自分なりの問題意識を持つことが大切です。その際、正確な事実関係、問題の背景、原因分析、対策などに関して体系的な回答ができるよう準備しておきましょう。
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