医学部合格体験記2020
密度の濃い授業で、
東大物理を根本から理解する事ができた
合格おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください。
現役のときに落ちたときは非常に悔しかったのですが、覚悟を決めて一年間たくさん勉強することで確実に実力を伸ばし、順調に志望校に合格する事ができました。大変嬉しいです。
センター試験と二次試験・面接のできはどうでしたか?
自分はセンター試験が嫌いで、一週間程度しか対策しなかったので、828点とボロボロでした。少し落ち込みましたが、後期日程で受験を予定していた東京医科歯科大学をあきらめ、心を入れ替えて本気で勉強しました。
その結果、二次試験は落ち着いて乗り越える事ができ、大方受かっているだろうと思いました。勉強量において、現役を大きく上回っている自信があったので、緊張などもなく、すべてのことが順調に運んだと思います。
私は面接で聞かれることをいろいろ予想し、返答を考えてワードに書き起していたので、予想外の質問はほとんどありませんでした。面接官の先生方も優しく、特に困ったこともありませんでした。
私は受験する大学のカリキュラムの特徴や研究成果などについて、ある程度調べて面接で言及したのですが、さらに自分の行きたい診療科との関連についても聞かれたので、考えておくとよいと思ます。
センター試験の本格的な対策はいつから、どのように行いましたか?また、過去問はいつから、どのくらい解きましたか?
センター試験は国語だけ12月から始めて、世界史は1年を通して少しずつ対策していました。1月に入ってから国語と世界史を本格的に始め、過去問は国語を約10回分、世界史は1回分を解きました。
理科と数学は一週間前から基礎事項を確認し、過去問を3回分解きました。英語は3日間文法事項を確認して、センター試験を迎えました。
二次試験の対策をどのように行いましたか?過去問はいつから、どのくらい解きましたか?
私は過去問をたくさん解くよりも、各科目を深く理解する事に焦点を置きました。特に物理は、現役の頃に問題をたくさん解いていても良い点を取ることができなかったので、大半の時間を考察に割いていました。
過去問はセンターボケを治すためにセンター試験後に一気に解いただけで、直前期は復習を重視し、理科だけは演習を続けていました。
理科三類(医学部)をめざした理由は何ですか?
小学生の頃から人間の感情や認知について興味を持っていました。中学生の頃に認知症について知り、衝撃を受けたことがきっかけでした。脳について自分で調べていくうちに、人間の体には未解明な所がまだ多く、研究して解き明かしていく事で新たな治療につながることを知り、自分も貢献したいと思うようになったからです。
いつ頃から受験を意識した勉強を始めましたか?
塾に通い始めたのは中3の秋でしたが、本格的に医学部を意識して勉強を始めたのは高2からでした。
苦手科目の対策・克服はどのように行いましたか?
苦手というほどではないのですが、現役の頃は物理と化学が完成しておらず、数学の実力にも脆さが残っていました。
物理は一年間苑田先生の授業を受ける事で、物理の実力を大きく伸ばすことができました。化学は疑問点をフェロー(学習アドバイザー)の先生に質問することで、多角的な視点から考える力がつきました。
数学は熟練していない分野の問題を短期間に大量に解く事で理解を深め、ポイントをまとめたノートを作り、何度も復習していました。

受講していた授業(コース・講座)を教えてください。
私は『ハイパー東大理類数理演習コース』に在籍していたのですが、特に苑田先生の物理の授業が良かったと思います。近年の東大物理は、パターンを頭に入れるだけでは高得点を狙えない内容となっており、根本から正しく理解する事が非常に大切だと思ます。
苑田先生の授業は密度が濃く、消化するのが大変ですが、自分で深く考察したい友達と議論して理解を深めていけば、東大物理が簡単に感じるほどの力がつきます。
河合塾でよかったところは何ですか?
河合塾でよかったことは大きくわけて三つあります。一つ目は授業です。数学は研究し甲斐のある問題が多く、物理は苑田先生の授業を通して本当に力がついたと思いました。
二つ目はフェロー制度です。英作文をたくさん見てもらえたこと、化学の先生と一緒に疑問点について考えることで、化学に対する視点を知ることができた事は非常に役立ちました。
三つ目は環境です。本郷校の近くには公園があり体を動かすことができたので、ストレスを解消して楽しく過ごすことができました。
講師やチューターにメッセージをお願いします。
センター試験後に、校舎長に叱咤激励をいただき、火をつけてくださったお陰で、緊張感をもって勉強することができ、実力を伸ばす事ができました。ありがとうございました!!
合格をめざす受験生へアドバイスをお願いします。
私は受験勉強において、次の2点を特に重視する必要があると思います。一つ目は効率です。受験勉強ができる時間は限られているので、自分でいろいろと試してみて、一番効率の良い方法を編み出すことが大切です。
二つ目は焦り過ぎない事です。焦り過ぎると深く理解することを疎かにして、量に頼りがちですが、これは一番やってはいけない勉強法だと思います。深く理解すれば自ずと点はついてくるので、落ち着いて取り組むのがよいと思います。
チューター(進学アドバイザー)からのメッセージ
第一志望校合格おめでとうございます。入塾相談のときから担当していて、高いモチベーションで1年間学習に励んでいる姿が印象に残っています。模擬試験や授業内で行うテストゼミ演習でも、常にクラス上位をめざして取り組み、苦手な分野からも逃げることなく取り組めていた点が合格に結び付いたのだと思います。
これからも自分の目標に向けて、持ち前の明るさで頑張ってください。応援しています。

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