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医学部入試情報2023 医学部入試結果分析2022
私立大学 全体概況

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※医学部入試情報2023は、2023年4月入学予定者向けの情報です。
2022/06/28 掲載

2022年度 医学部医学科入試(私立大学)の結果についてお伝えします。

志願者数・合格者数とも前年並み

<図表5>は私立大医学科の入学定員・募集人員の推移である。私立大医学科も近年は入学定員に大きな変動はない。ただし、選抜区分別の募集人員をみると、一般選抜から学校推薦型・総合型選抜へ募集人員をシフトする動きがみられる。とはいえ医学科では依然として、入学定員の約8割は一般選抜での募集となっており、その点が私立大の他系統とは異なる。なお、2022年度は共通テスト方式の募集人員が増加しているが、これは順天堂大で地域枠が一般方式から共通テスト方式に変わった影響が大きい。

<図表5>私立大医学科 入学定員・募集人員の推移

年度 1年次入学定員
(増減)
募集人員の内訳(増減)
一般選抜 特別選抜
一般方式 共通テスト方式 学校推薦型 総合型
2022 3,670 (+27) 2,529 (-42) 331 (+26) 582 (+17) 99 (+17) 47 (+9)
2021 3,643 (+14) 2,571 (-2) 305 (-48) 565 (+73) 82 (+31) 38 (±0)
2020 3,629 (-17) 2,573 (-68) 353 (+2) 492 (+77) 51 (-6) 38 (+1)
2019 3,646 (+1) 2,641 (-23) 351 (-9) 415 (+15) 57 (+25) 37 (-2)
2018 3,645 (+12) 2,664 (+23) 360 (-16) 400 (-20) 32 (+12) 39 (+3)
  • ※河合塾調べ
  • ※大学による非公表の募集人員があるため、1年次入学定員の数値は一般入試・特別入試の合計と一致しない

次に、今春の私立大医学科の入試結果をみていく<図表6>。私立大医学科の志願者数は、一般選抜全体で前年比99%と前年並みであった。昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響により出願校数を抑える動きがみられ、志願者数はその前年から1割近く減少したが、その反動で志願者が増加するようなことはなかった。18歳人口の減少もあり、根強い人気がある医学科といえども、今後、志願者が大きく増加することはないとみる。

方式別にみると、一般方式で前年比99%、共通テスト方式で同101%と、どちらも大きな変化はなかった。共通テスト方式が平均点ダウンにもかかわらず志願者減とならなかったのは、共通テスト前に出願を締め切る大学が多いためである。合格者数については、一般方式で前年比98%、共通テスト方式で同119%となり、共通テスト方式の倍率が一般方式を下回った。

<図表6>のグラフは過去10年間の一般選抜の志願者数・倍率の推移をみたものである。2014年度入試の倍率が最も高く、その後数年間は18倍台で推移してきた。2019年度入試で大きくダウン、その後も徐々に下がり続けている。他系統と比べ高倍率入試であることに変わりはないが、数年前に比べて競争が緩和している様子は明らかである。

<図表6>私立大医学科 一般選抜の入試結果推移

  志願者数(A) 合格者数(B) 倍率(A/B)
20年 21年 22年 21/20 22/21 20年 21年 22年 21/20 22/21 20年 21年 22年
全体 100,610 91,225 90,269 91% 99% 6,862 7,067 7,067 103% 100% 14.7 12.9 12.8
一般
方式
84,428 79,922 78,887 95% 99% 5,954 6,275 6,125 105% 98% 14.2 12.7 12.9
共通
テスト
方式
16,182 11,303 11,382 70% 101% 908 792 942 87% 119% 17.8 14.3 12.1
一期 89,539 80,159 78,896 90% 98% 6,596 6,831 6,805 104% 100% 13.6 11.7 11.6
二期 11,071 11,066 11,373 100% 103% 266 236 262 89% 111% 41.6 46.9 43.4
  • ※河合塾調べ(5月24日現在)
<図表6>グラフ:私立大医学科一般選抜の入試結果推移<
  • ※一般+共通テスト(センター)方式で集計、倍率は志願者÷合格者

大学別の入試結果

ここからは特徴的な動きのあった大学を取り上げる。2022年度は入試変更が少ない年であった。そのなかで日本大はメイン入試であったA個別方式を廃止、N全学統一方式に一本化、さらにN方式第二期として3月入試を実施した。2月入試トータルでは昨年より志願者が減少したものの、第二期では1千人を超える志願者を集めた。これに伴い、他大学の3月入試では志願者の減少が目立った。

東北医科薬科大では共通テスト方式を導入したが、志願者数は49人にとどまった。志願倍率でみても1期入試の一般枠としては最も低くなった。出願締切日が2月に入ってからだったため、共通テスト難化の影響を受けたものとみる。

東京女子医科大では2年連続で志願者を大きく減らした。2021年度に学費を総額1,200万円値上げしており、志願者離れが止まらない状況である。

金沢医科大では入試日を2日に増やした結果、志願者数は前年の1.5倍に増加した。

私立大医学科合格に必要な学力は

<図表7>は私立大医学科受験者の平均偏差値を、合格者・不合格者で切り分けてみたものである。グラフの外側の濃いチャートが合格者、内側の薄いチャートが不合格者の平均偏差値を示す。合格者の教科別の平均偏差値をみると、国語を除き65.0前後となっている。科目間の偏りはほとんど見られず、バランスよく高い2次力が求められることが分かる。合格者と不合格者で最も差がついた科目は理科で、9ポイントの開きが生じている。国公立大と同様に、私立大でも理科は合格の鍵を握る重要な科目といえる。

<図表7>私立大医学科受験者の全統模試における総合成績・各教科の平均偏差値

<図表7>グラフ:私立大医学科受験者の全統模試における総合成績・各教科の平均偏差値
  • ※河合塾「入試結果調査データ」より
  • ※平均偏差値は全統共通テスト模試(第2回・第3回)、全統プレ共通テスト、全統記述模試(第2回・第3回)の成績から算出

最後に⾧期的な視点でみた医学科入試について触れておく。前述したように、医学科では国公立大、私立大ともに倍率は徐々にダウン、競争緩和が進んでいる。

<図表8>は近年で最も倍率が高かった2014年度と今春入試の合格率を受験生の成績帯別に比較したものである。国公立大、私立大ともに比較的低い偏差値帯で合格率が上昇している様子がわかる。

例えば国公立大の偏差値65.0の成績層では2014年度当時の合格率は35%だったが、2022年度は60%に上昇している。以前は3人に1人程度しか合格できなかったものが、現在は半数以上が合格できる状況になったことを示す。偏差値65.0はもちろん誰もが簡単に到達できる成績帯ではない。しかし、努力が報われやすくなっている今、途中であきらめることなく自分の夢にむかって努力を続けてほしい。

<図表8>成績帯別合格率の変化(2014年度VS2022年度)

<図表8>グラフ:成績帯別合格率の変化(2014年度VS2022年度 国公立大 医学科)
  • ※河合塾「入試結果調査データ」より
  • ※合格者の模試時の偏差値帯別合格率で、国公立大は前期日程受験者で集計
<図表8>グラフ:成績帯別合格率の変化(2014年度VS2022年度 私立大 医学科)
  • ※河合塾「入試結果調査データ」より
  • ※合格者の模試時の偏差値帯別合格率で、私立大は一般方式受験者で集計

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