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医学部の6年間

医学部医学科の6年間で学ぶことや、卒業後の進路についてご紹介します。

国際基準を意識した医学教育改革

日本の医学教育はここ数年国際化の影響を受け、教育改革が進んでいます。国際基準に適合した医学教育とするため、各大学では、①臨床実習の量(期間)と質(見学型ではなく診療参加型)の拡充と、②教育方法の改善(PBL:問題基盤型学習や、TBL:チーム基盤型学習といわれる学生が主体的に学ぶ教育方法)を図っています。

カリキュラム

医学部医学科のカリキュラムの中心となるのが「医学教育モデル・コア・カリキュラム」です。大学卒業時までに修得すべき総合的知識や技能、態度についての一般目標と到達目標が具体的に記載されており、臨床実習開始までに得るべき知識・技能のレベルが明確に提示されています。

全国の医学部では、このカリキュラムに基づいた教育を行っています。医学教育モデル・コア・カリキュラムから3分の2程度、残りの3分の1程度は各大学が特色ある選択カリキュラムを策定することになっています。

6年間の学び

1~4年次に臨床実習前教育として基礎医学や臨床医学を学び、共用試験の合格を経て5~6年次に臨床実習に参加します。6年次の2月に実施される医師国家試験に合格すると、医師免許取得となります。

臨床実習前教育では、1・2年次に早期体験実習を実施します。多くの大学では、問題解決能力の育成を目的に、少人数討論方式の問題解決型学習方式「PBLチュートリアル」を取り入れています。

5~6年次の臨床実習では、従来の見学型や模擬診療型から、「診療参加型臨床実習」へシフトする傾向が高まっています。なお2020年度からは、臨床実習後に技能や態度が卒業条件を満たしているかを確認するため、OSCE「Post-CC OSCE」が正式に導入される予定となっています。

早期体験実習

その名の通り、入学後の早い段階で、医療や医学の現場を体験してもらうために実施されている実習です。患者の状態や医療従事者の仕事を知ることで、6年間にわたって続けられる学びの動機付けを行うという目的があります。

共用試験

4年次の終わりに実施される共用試験は、CBTとOSCEの2つから構成されます。CBTはコンピュータによる客観試験、OSCEは臨床実習に参加する学生が、模擬患者を対象に医療面接や診察などを行います。臨床実習を行うためには、共用試験に合格する必要があります。

臨床実習

大学病院や総合病院の各診療科をまわり、診察の基本や診察法、基本的な診療手技等を修得します。最近は診療参加型の臨床実習が増えており、その場合は指導医や研修医等で構成された診療チームの一員となって患者の診療に参加します。

医師国家試験

臨床上必要な医学および公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識および技能が問われます。2019年2月に実施された第113回医師国家試験の受験者数は10,146名で、合格者数は9,029名、合格率は89.0%となっています。

初期臨床研修

医学部医学科を卒業後、実施される研修です。基本的な診療能力の修得を目的に義務づけられたもので、2年間行われます。
なお、医学部在学中に学生が研修を希望する病院と“マッチング”を行い、志望病院を絞り込んでいきます。

卒業後の多様なワーキングフィールド

臨床医

「医学部医学科卒業後の活躍先」として、数多くの人が臨床医をイメージすることと思います。大学病院や総合病院から入院施設をもたないクリニックまで、活躍の場は多様にあります。一定期間経験を積んだ後、開業する道も開けています。

【活躍先】

  • 大学の医局
  • 民間病院
  • 開業医として独立 など

基礎研究医

大学卒業後、大学院の博士課程に進む道と、臨床経験を積んでから医学の研究に進む道があります。診断法や治療法などの多くが基礎研究の成果により生まれており、基礎研究は医学の発展に欠かすことのできない分野です。

【活躍先】

  • 大学院の研究室
  • 国の医学研究機関
  • 民間の医学研究機関 など

行政/企業 他

臨床医や研究医以外の道も多様にあります。行政関連なら、厚生労働省や外務省、法務省矯正局、自衛隊で医学部医学科卒業者を採用しています。製薬会社や医療機器メーカー、生命保険会社への就職や、産業医、病理医として活躍することも可能です。

【活躍先】

  • 厚労省や外務省などの行政機関
  • 製薬会社や医療機器メーカー
  • 産業医、病理医 など
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