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医学部生の共用試験レポート CBT

医学科の共用試験には、実技試験であるOSCE(オスキー、Objective Structured Clinical Examination)と、知識を問われるCBT(Computer Based Testing)があり、この両方に合格しなければポリクリ(臨床実習)を回ることができないと定められています。

ここでは、現役医学部生がOSCEとCBTの様子や試験対策についてレポートします。

愛媛大学 Y.Kさん

今回は、共用試験のCBTについてお話しします。

共用試験CBTの概要

CBTは全6ブロックあり、1ブロック60分で、計320設問を1日で解きます。各ブロックの問題形式は下記のようになっています。また、この他にブロック7として、アンケートブロックがあります。

  • ブロック1~4:各ブロックとも五選択肢択一形式60設問
  • ブロック5:多選択肢択一形式40設問(鑑別診断)
  • ブロック6:順次解答4連問五選択肢択一形式40設問(臨床推論)

試験はパソコンで行われ、筆記用具などの持ち込みは禁止されています。また、出題される問題は学生1人1人異なり、全問題を平均して難易度がほぼ一致するように出題されています。ですので、数問は友達と同じ問題が出ていることもありますが、全問一致することはありえません。

問題がプールされており、その中からランダムに出題されますが、320設問のうち、約80設問は新問題で採点対象外の設問となります。ですので、解いている途中にかなり難しい問題が出ても、新問題であることが多いので焦る必要はありません。正答率の低い新問題はプール問題とはならず、解答が一つに絞れ、正答率もある程度高い問題が来年度以降のプール問題となるようです。

採点対象外の設問があるため、自分の手応えよりもプラス10%くらいの正答率になっていることが多いようです。

また、正答率ではなく、IRT(Item Response Theory:項目反応理論)という結果があります。受験後約2週間~3週間で結果が機構から返却され、各ブロックの正答率、全体の正答率、IRT、学内順位などが記載されています。学内順位はIRTを元に出されています。

ブロック1~5までは制限時間内であれば見直しが可能となっており、解答の変更も可能です。ブロック1~4の出題範囲は、文部科学省によって定められた「医学教育モデル・コア・カリキュラム」に準拠しています。人によっても各分野の出題数には違いがあるようでした。

ブロック5は選択肢が6つ以上(8~15くらいが多い)あり、その中で正解となるのは一つだけです。患者さんの診察データなどが書かれてあり、そこから考えられる疾患や、行うべき検査、検査の結果見られると考えられるものなどを選ぶ問題となっていて、臨床推論力が試されます。

ブロック6は順次解答4連問と言って、一つの大問の中で順番に4つの問題に答えていく形式です。このブロック6の特徴は、一度答えを確定させると後戻りはできないことです。確定させた後は見直しもできません。問題を答えるごとに問題文の続きが表示されていき、先程の問題の答えもわかるようになっています。そこで間違えていたとしても焦らずに、残りの問題を確実に合わせにいく事が大切です。

どのブロックも解き終わり次第、途中退室が可能となっています。もちろん一度退室すると、次のブロックの時間まで再入室はできません。トイレに行くことも可能ですが、一度に行けるのは1人までで、監督者の付き添いもありセンター試験と同じような感じです。パソコンの操作に不安がある人もいると思いますが、事前に操作説明の日があり、操作はとても簡単です。

共用試験CBT対策

CBTの勉強には、『クエスチョン・バンク』(メディックメディア)という問題集がよく使われています。過去の出題などを参考に作られている問題集で5冊あり、全部で約3800問あります。これを周回しながら勉強する人が多いです。

また、予備校からCBT対策の映像授業も販売されています。CBT対策専用の映像授業を購入して勉強する人もいれば、国家試験対策用に配信されている映像授業を購入して見ている人もいました。私の大学では、CBT用の映像授業を購入していたのは学年の1/3位でしたが、大学によって大きく変わるようです。

私は、大学の試験がすべて終わってからCBTの勉強を始めました。CBT実施の1カ月を切っており、学年でも一番遅いくらいのスタートでした。早い人は夏休みあたりからCBTの勉強を始めていました。最初に問題集に手を付けたのですが、200問くらい解いた段階で正答率30%くらいと絶望的な状況でした。基礎も臨床も1年以上前に受けた試験の知識は抜け落ちていて、とても問題集を解き続けられる状態ではありませんでした。

私は予備校の映像授業を購入していたので、内科の映像を1.8倍速で1週間で全部見ることにしました。並行してクエスチョン・バンクを解いていくと、6〜7割くらいは取れるようになりました。映像授業は大切なポイントをわかりやすく解説してくれるので、知識が定着していないなと感じる人は購入してもよいと思います。

クエスチョン・バンクは、1周目を解いてから、2周目は間違えた問題だけ、3周目はまず2周目でも間違えた問題を解いてから、全問題を満遍なく解いていきました。最終的には2.5周くらいしかできませんでした。1周目は正誤に関わらず解説を読み、間違えた問題はメディックメディアの『病気が見える』や『レビューブック』、『イヤーノート』の関連ページも読むようにしました。

また、CBTには各予備校などの模試もあり、購入することもできます。マイナビでは、問題数は少ないですが無料で模試を受験することができました。また、クエスチョン・バンクを購入すると、1回分の模試がついてきます。私は時間がなく、マイナビの模試のみを試験2日前に解きましたが、その時点で正答率が61%しかなく、かなり焦りました。本番の1~2週間前くらいに力試しや、不足している知識の確認のために模試を解いている人が多かったです。また、模試によって難易度も異なるので、正答率に一喜一憂せず、しっかり復習することが大切だと思います。
CBTの勉強はポリクリでも役立つものなので、計画的に勉強していくことをおすすめします。

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