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河合塾講師による医療用語解説 第1回 インフォームド・コンセント

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「十分情報を提供された上での同意」と差し当たり訳される、現代の医療原則の一つ。この理念が最初に提示されたのは、1946年のニュールンベルク綱領で、これは第二次世界大戦中のナチス=ドイツで医師たちがユダヤ人を対象に非人道的な人体実験をくり返したことへの反省から、人体実験(治験)の基本原則を定める文書として明らかにされた。

現代ではさらに敷衍(ふえん)されて、インフォームド・コンセントとは、医療パターナリズムを排し、患者を医療の主体と位置づけるための原則であるとされている。医療パターナリズムとは、患者を無能力者と位置づけ、医師が患者を全面的な「保護と管理」の下におく責務と権利とを有する、と考える立場である。

しかしこの立場は、患者のQOL(Quality of Life)や個別的事情を無視して画一的な医療を提供する、あるいは患者を医療行為の対象としてのみ位置づける結果、患者に疎外感や自信喪失をもたらすといった弊害を招いている。

こうした理由から今日では、インフォームド・コンセントに基づいて患者の権利を保障する医療を実現するということが、医療において第一の原則となっているのである。

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