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医学部入試情報2019 医学部入試結果分析2018
全体/国公立大学 全体概況

※医学部入試情報2019は、2019年4月入学予定者向けの情報です。
2018/07/02 掲載

2018年度医学部医学科入試の結果についてお伝えします。

医学部医学科入試 全体概況

2018年度入試では、国公立大の志願者数は前期・後期日程ともに減少しました。前期日程では4年連続の志願者数減となり、医学科人気は落ち着きをみせています。

一方、私立大医学科の志願者数は前年並みとなりました。ただし、センター利用方式では志願者は大きく増加する結果となりました。

では、2018年度医学科入試について詳しく見ていきましょう。

国公立大学医学部医学科入試 全体概況

前期日程の志願者数は4年連続減少

まず、国公立大医学科の入学定員について確認しておきましょう。医学科では、2008年度より国策による入学定員増が⾏われ、2017年度までの10年間で約1,800名が増員されました。この定員増の⼀部は2017年度までの期限付きの臨時定員増でした。臨時定員は、2019年度までの2年間という期限付きで延長が可能でしたが、旭川医科大、山形大、岡山大の3大学は臨時定員の⼀部を延長せず、2018年度入試では3大学で計13名の入学定員減となりました<図表1>

次に、日程ごとの募集⼈員の変化を見ていきましょう。前期⽇程で18名減員した一方、AO入試は11名増加しました。近年、入試における多⾯的評価の動きがひろがっており、医学科でもAO・推薦入試導入にともなう募集人員シフトが続いています。東北大では、AOII期が新規実施となり、前期日程の募集人員10名がAO入試へ移行しました。

<図表1>国公立大医学科 入学定員の推移

年度 1年次入学定員
(増減)
募集人員の内訳(増減)
前期日程 後期日程 推薦入試 AO入試
2018 5,558 (-13) 3,668 (-18) 539 (-2) 1,131 (-5) 204 (+11)
2017 5,571 (+2) 3,686 (+25) 541 (-15) 1,136 (+7) 193 (-15)
2016 5,569 (+10) 3,661 (+22) 556 (-30) 1,129 (+15) 208 (+3)
2015 5,559 (+24) 3,639 (+30) 586 (-25) 1,114 (+11) 205 (+8)
2014 5,535 (+18) 3,609 (+22) 611 (-40) 1,103 (+42) 197 (-6)
2013 5,517 (+35) 3,587 (±0) 651 (-19) 1,061 (+54) 203 (±0)
2012 5,482 (+29) 3,587 (+20) 670 (-5) 1,007 (+14) 203 (±0)
2011 5,453 (+55) 3,567 (-9) 675 (-10) 993 (+66) 203 (+3)
2010 5,398 (+290) 3,576 (+183) 685 (-38) 927 (+115) 200 (+30)
2009 5,108 (+420) 3,393 (+277) 723 (-28) 812 (+111) 170 (+60)
2008 4,688 (+163) 3,116 (+125) 751 (-129) 701 (+142) 110 (+15)
2007 4,525 2,991 880 559 95
  • ※河合塾調べ
  • ※各年度の1年次入学定員は、東京大の理科三類以外からの進学者10名を含みます。
  • ※2011年度以降の1年次入学定員は、北海道大の総合入試入学者からの医学科進学予定者5名を含みます。
  • ※2018年度の1年次入学定員は、金沢大の後期⼀括入試入学者からの医学科進学予定者1名を含みます。

では、こうした背景を確認した上で一般入試の状況を見ていきましょう。<図表2>は、2007年度からの一般入試の入試結果をまとめたものです。2018年度の志願者は、前期日程(前年比94%)・後期日程(同90%)ともに減少しました。とくに前期日程は、現行の教育課程に移行した2015年度から4年連続で減少し、2018年度入試では約1千人減少と減少数も大きくなっています。医学科人気が高騰する前の2010年度当時の志願者数まで戻った形となっています。

志願者数減少の要因としては、現行の教育課程になりセンター理科の出題範囲が拡大された負担増による理系離れや、景気回復に伴い資格に関連が深い系統で人気が落ち着いてきたことなどが挙げられます。

一方、合格者数は入学定員に大きな変動がなかったこともあり、前期・後期日程とも前年並みとなりました。この結果、倍率(志願者/合格者)は前期日程で4.8倍→4.5倍、後期日程で16.9倍→14.8倍とともにダウンしました。

<図表2>国公立大医学科 一般入試の入試結果(日程別)

年度 前期日程 後期日程
志願者数(増減) 合格者数 倍率
(志願/合格)
志願者数(増減) 合格者数 倍率
(志願/合格)
2018 17,064 (-1,029) 3,796 4.5 8,969 (-958) 605 14.8
2017 18,093 (-249) 3,796 4.8 9,927 (-146) 586 16.9
2016 18,342 (-657) 3,792 4.8 10,073 (-974) 631 16.0
2015 18,999 (-920) 3,770 5.0 11,047 (-1,539) 636 17.4
2014 19,919 (+243) 3,704 5.4 12,586 (-227) 654 19.2
2013 19,676 (-807) 3,696 5.3 12,813 (-1,290) 695 18.4
2012 20,483 (+1,460) 3,671 5.6 14,103 (+386) 718 19.6
2011 19,023 (+1,846) 3,655 5.2 13,717 (+1,024) 722 19.0
2010 17,177 (+137) 3,711 4.6 12,693 (+42) 736 17.2
2009 17,040 (-200) 3,500 4.9 12,651 (-618) 782 16.2
2008 17,240 (+148) 3,189 5.4 13,269 (+7) 794 16.7
2007 17,092 3,038 5.6 13,262 913 14.5
  • ※河合塾調べ(5月30日現在)

国公立大医学科合格に必要な学力は

国公立大医学科の入試難易度についてみていきます。<図表3>は、①国公立大医学科、②東京大・京都大理系(理科三類・医学科除く)、③東京大・京都大を除く旧帝大理系(医学科除く)、それぞれのグループの合格者のセンター試験得点分布です。国公立大医学科合格者の得点分布は、旧帝大理系合格者の分布より右(高得点)側に位置しており、東京大・京都大理系合格者の分布と似通っています。つまり、国公立大医学科合格には、東京大・京都大理系合格と同等レベルの学力が必要であり、国公立大医学科の難易度の高さがうかがえます。

<図表3>国公立大医学科合格者・旧帝大合格者(前期日程)のセンター試験得点分布

国公立大医学科合格者・旧帝大合格者のセンター試験得点分布(前期日程)
  • ※河合塾「入試結果調査データ」より

<図表4>は、国公立大医学科前期日程受験者のセンター試験教科別平均得点率を、合格者と不合格者に分けて表したものです。グラフの外側が合格者、内側が不合格者の平均得点率を表します。
2018年度入試のセンター試験では、英語(リスニング)が難化した影響で英語の平均点がダウンしたほか、国語でも2年連続平均点ダウンとなるなど、主要科目で高得点が取りづらい状況でした。国公立大医学科合格者でも国語は8割を下回る平均点となりました。ただし、その他の教科は9割前後の得点率が合格者の平均となっています。

また、合格者の得点率は不合格者のものから全体的に10%程度高くなっています。とくに注目したいのが数学②と理科②2科目のうち得点が低い科目です。合格者と不合格者の平均点差が他科目と比べて開いており、ここで差がついた様子がうかがえます。今現在ここまでの学力に達していなかったとしても、本番の目標値として参考にしてください。

<図表4>国公立大医学科(前期日程)受験者のセンター試験教科別平均得点率

国公立大医学科受験者 センター試験教科別平均得点率(前期日程)
  • ※河合塾「入試結果調査データ」より
  • ※理科②高・低:理科②2科目のうち得点が高い科目または低い科目を表します。

大学別の志願状況

大学別の志願状況を見ていきましょう。2018年度入試は、前年の志願者数増減の反動や、入試変更による影響で志願者数が大きく変動した大学が目立ちました。

前期日程では、49⼤学中30⼤学で志願者数が減少しました。なかでも、福井大(志願者前年比64%)、奈良県立医科大(同62%)、徳島大(同77%)などでは、前年の志願者大幅増の反動により志願者数が⼤幅に減少しました。徳島大では、志願者減の影響をうけてボーダー得点率は1%ダウン、2次ランクは1ランクダウンしました。

入試変更が志願動向に大きく影響した大学もあります。熊本大では、センター試験の理科指定科目が変更になりました。生物が必須から選択に変わり、より多くの受験生が出願しやすくなりましたが、志願者集中が敬遠され、ふたを開けてみれば志願者数は319人(前年⽐58%)と前年から2百人以上減少する結果となりました。ボーダー得点率、2次ランクともダウンし易化しました。一方、近隣の大学では志願者が大きく増加した大学が目立ちました。なかでも大分大、長崎大では、志願者増となった前年をさらに上回る志願者が集まり、大分大では2次ランクが1ランクアップし難化しました。

浜松医科大(前期)は、志願者数が前年⽐59%と⼤幅に減少しました。2018年度入試から新たに志願者が募集人員の4倍を超えた場合に2段階選抜を実施すると予告していました。2017年度入試の志願倍率が4倍を超えていたことから、2段階選抜を警戒した回避が要因と考えられます。同様に、山口大(前期)、愛媛大(後期)でも新たに2段階選抜を導⼊した影響からか志願者が⼤幅に減少しました。なお、上記3大学では、結果として2段階選抜は実施されませんでした。

名古屋大(後期)は、出願要件に愛知県出身者という条件が加わった影響により、志願者数は前年の反動で大幅減となっていた2017年度入試をさらに下回りました。しかし、ボーダー得点率は91%と依然としてハイレベルな入試であることに変わりはありません。

2019年度入試のトピックス

2019年度入試の変更点が明らかになってきています。九州大では、センター試験の理科指定科目の変更により、生物必須でなくなります。九州大では、2016年度入試以降3年連続志願者減少が続いていますが、2019年度入試は入試科目変更による反動に注意が必要です。

筑波大では、前期日程の募集人員が10名減少となることに加え、2段階選抜の予告倍率が5倍から2.5倍に引き上げられます。

その他、大阪市立大では、地域医療枠の募集が前期⽇程から推薦入試へ変更となります。AO入試(⼀般枠)も新規実施となり、前期日程の募集人員は15名減少の予定です。また、徳島大でも、AO入試の新規実施に伴い、前期日程の募集人員が8名減少する予定です。2019年度入試でも引き続き、AO・推薦入試の新規実施・募集人員拡大に伴う前期日程の募集⼈員削減の動きが見られます。
そのほかの入試変更点は、「医学部入試変更点2019」で確認しておきましょう。

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※以下は、医学部入試情報2019です。 ※医学部入試情報2019の掲載スケジュールはこちらからご覧ください。

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