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2015年度医学部入試情報 2014年度医学部入試結果分析
全体

※2015年度入試情報は、2015年4月入学予定者向けの情報です。
2014/07/03 掲載

2014年度医学科入試結果についてお伝えします。

全体概況

2013年度入試ではセンター試験の平均点ダウンの影響を受けて志願者が減少しましたが、2014年度入試では増加に転じました。入試難易度は全体的に難化し、特に国公立大では比較的易しい大学でのボーダーランクのアップが目立ち、すべての大学が1ランク(偏差値65.0)以上となりました。
私立大も志願者が増加し、センター方式ではボーダー得点率のアップが目立っています。
では、2014年度医学科入試の概観について、詳しく見てみましょう。

国公立大学 全体概況

前期日程、後期日程とも倍率アップ

医師不足問題の解消のため、国公立大医学科の入学定員は2008年度入試から増員を続けてきました<表1>。この7年で1,000名以上増加し、増員当初と比べて約2割増となっています。ただし、最近4年間の増員は当初の3年間と比べると少なくなっており、2014年度入試では18名の増加に留まりました。教育や設備の都合から、これ以上の増員は難しくなっているためでしょう。

2014年度入試の募集人員(推薦・AO入試等は除く)について日程別に見ると、前期日程で22名の増加、後期日程で40名の減少となりました。

前期日程では、岡山大が後期日程の廃止と地域枠の推薦入試への移行により3名増、九州大が後期日程の廃止により15名増となりました。
また、弘前大(青森県定着枠)で3名、鳥取大(地域枠)で2名の増員、筑波大は新規で地域枠(9名)を実施しており、地域枠での増員が目立ちます。札幌医科大は、前期日程全体の募集人員に変化はありませんが、一般枠の募集人員20名を北海道医療枠に移行し、一般枠20名、北海道医療枠55名となりました。

後期日程の減少は、岡山大と九州大が後期日程を廃止したほか、鳥取大と広島大が後期日程の募集人員を縮小したためです。鳥取大は前期日程への移行で5名減、広島大は推薦・AO入試への移行で5名減となりました。

<表1> 国公立大医学科 入学定員の推移

年度
入試
1年次入学定員
(増減)
募集人員の内訳(増減)
前期日程 後期日程 推薦入試 AO入試
2014年 5,535 (18) 3,609 (22) 611 (-40) 1,103 (42) 197 (-6)
2013年 5,517 (35) 3,587 (0) 651 (-19) 1,061 (54) 203 (0)
2012年 5,482 (29) 3,587 (20) 670 (-5) 1,007 (14) 203 (0)
2011年 5,453 (55) 3,567 (-9) 675 (-10) 993 (66) 203 (3)
2010年 5,398 (290) 3,576 (183) 685 (-38) 927 (115) 200 (30)
2009年 5,108 (420) 3,393 (277) 723 (-28) 812 (111) 170 (60)
2008年 4,688 (163) 3,116 (125) 751 (-129) 701 (142) 110 (15)
  • ※各年度の1年次入学定員は、東京大医学科の理科三類以外からの進学者10名を含みます。
  • ※2011年度以降の1年次入学定員は、北海道大の総合入試入学者からの医学系進学予定者5名を含みます。

2008年度入試から入学定員は増加が続きましたが、初めの3年間の志願者数は大きく変化しませんでした<表2>。しかし、2011年度入試で志願者が急増し、2012年度入試はさらに前年を上回り、この2年間で志願者は3,000人以上増加しました。2013年度入試は志願者が減少しましたが、これはセンター試験の難化により、医学科から他系統へ志望変更した受験生が多かったためです。

2014年度入試は18歳人口の減少に伴い、大学志願者数は3%程度減少したものと思われます。それに対し、国公立大医学科前期日程の志願者数は243人増の19,919人(前年比101%)と増加し、倍率(志願/合格)は5.33→5.38倍となりました。

一方、後期日程の志願者数は岡山大、九州大の後期日程廃止の影響から、227人減の12,586人と2013年度入試より2%減少しましたが、合格者数も2013年度入試から6%減少したため、倍率(志願/合格)は18.44→19.24倍に上昇しました。

<表2>国公立大医学科 前期・後期日程の入試の概況

年度
入試
前期日程 後期日程
志願者数 合格者数 倍率
(志願/合格)
志願者数 合格者数 倍率
(志願/合格)
2014年 19,919 3,702 5.38 12,586 654 19.24
2013年 19,676 3,693 5.33 12,813 695 18.44
2012年 20,483 3,671 5.58 14,103 718 19.64
2011年 19,023 3,655 5.20 13,717 722 19.00
2010年 17,177 3,711 4.63 12,693 736 17.25
2009年 17,040 3,500 4.87 12,651 782 16.18
2008年 17,240 3,189 5.41 13,269 794 16.71

すべての大学が1ランク(偏差値65.0)以上に

<グラフ3>は、二次試験で教科試験を課す医学科一般枠入試の前期日程について、二次ランク別の件数を表したものです。2010年度入試までの3年間は、募集人員の増加に対して志願者はほぼ変化がなく、易化が続いていましたが、2011年度入試以降は志願者が増加して難化傾向が強まってきました。

2014年度入試では、0ランク(偏差値67.5)以上の大学数が27→24大学に減った一方で、2ランク(偏差値62.5)の大学数が7→0大学となりました。受験生が難関ランクの大学を避け、比較的易しい大学に分散した様子がうかがえます。その結果、9割の大学が1ランク(偏差値65.0)または0ランク(偏差値67.5)となる「入試難易度の均等化」が起きています。

<グラフ3>国公立大医学科 二次ランク別件数の推移(前期日程)

国公立大医学科 二次ランク別件数の推移(前期日程一般枠)

私立大学 全体概況

一般方式、センター方式ともに難化傾向

入学定員は私立大医学科全体で20名増加しており、そのうち一般方式は8名増の2,428名(前年比100%)と前年並み、センター方式は17名増の339名(前年比105%)と増加しました。

  • ※大学別の入試結果については、「私立大学 入試結果一覧」をご覧ください。

志願者数は一般入試全体で前年比113%の増加となりました。入試方式別に見ると、一般方式が前年比114%、センター方式が同106%となりました。
倍率(志願/合格)は一般方式で16.91→18.85倍、センター方式で25.63→22.65倍となりました。

一般方式では、0ランク(偏差値67.5)以上の大学数が10→12大学に増加、1ランク(偏差値65.0)以下の大学数が18→16大学に減少し難化傾向が強まりました。
また、後期(二期)入試を導入する大学が増えており、2013年度入試の藤田保健衛生大に続き、2014年度入試では関西医科大が後期入試を導入しました。7名の募集人員に対し1,014人の志願者が集まり、倍率(志願/合格)は144.86倍の高倍率となりました。

センター方式でもボーダー得点率がアップした大学が目立ち、全体平均では1.8%アップの89.8%の得点率となりました。実施大学も年々増加しており、2014年度入試では福岡大が導入したほか、大阪医科大が新たにセンター方式で後期入試を実施しました。

また、近年注目される動きとして学費の値下げも挙げられます。実施大学ではいずれも志願者が増加しており、受験生の動向に大きな影響を与えています。2014年度入試では、帝京大と日本医科大が学費の値下げを表明し、両大学で志願者が増加しました。

帝京大は、初年度学費を1,421万円から1,142万円に引き下げ、志願者は一般方式では前年比155%と5割強の増加、センター方式では同169%と7割近い増加となっています。

日本医科大は初年度学費を588万円から545万円に引き下げ、志願者は前年比115%と1割強の増加となりました。なお、日本医科大については学費値下げのほかに、2014年度入試から二次試験の入試日がこれまでの大学指定から受験生の自由選択に変更されました。入試日の設定において自由度が高まったことも、志願者増の一因と考えられます。

2015年度入試は数学と理科で新課程入試となるため、志望校の入試変更点や出題科目指定には十分に注意が必要です。医学科合格のためにはセンター試験では90%近い得点が必要であり、また最終的に合否を分けるのは二次試験に対応する学力です。記述・論述力、答案作成能力をしっかり身につけるべく、これから1年間の奮闘を祈ります。

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